宣伝するのは悪いことか?

テレビでは番組の最後に制作スタッフの紹介テロップが流れるけど、ラジオはそういう事が無いのが少し不思議に感じる、竹原です。

番組内であだ名がついて、本名は出ないけどリスナーの方に認識して頂けるというパターンはラジオあるある。私はFm yokohama「FUTURESCAPE」という番組で「はさみ」という名前をパーソナリティの小山薫堂さんにつけて頂きました。理由は切り絵をするからです。

さて、今回は<宣伝すること>についての話

小さい頃からCMが好きだった私。世の中は広告で回っていると思っていました。売りたいものを伝える、知る、実際にお金を使う。健康的な経済じゃないか。今でもCMを見て秒で涙を流す事がある良い視聴者です。(ちなみにお気に入りのキャッチコピーは「あなたの夏が、私の夏でありますように。BY西武セゾングループ」。何度見てもきゅんとする!!夏が来る度に思い出します。)

しかし今、CMはスキップ出来る事が当たり前。ビジネス臭いと、嫌われてしまう逆効果すらあります。「無料アプリで出てくる広告が邪魔だから☆1つです」というユーザーは根本から間違っていると思うのですが、それでも、そういう感情が一般的なんですよね。無料なのは広告料があるからじゃないんですかと。CMが入るのは良いことじゃあないか!……マイノリティな意見ですね。

そんななかでも「自分が好きなものを広く知らしめたい」という共感&共有の欲求は常にあるもので、”Twitterでバズったら宣伝ツイートをぶらさげる”という共通認識もあります。賛否両論あるものの、宣伝効果は高いという実際のインプレッション数を公開している方もいました。

「スモールマス」と言われている昨今、発信するサイドも「個」の強さを実際に感じていると思います。
「ダイレクトに製品の良さをうたっても消費者は懐疑的で、広告よりも、家族や友人など自分が信じている人の紹介や、感性が似ている人のクチコミを信用する」という話を化粧品業界のマーケティングに関する記事にもありました。

個人に近くそれでも多大な影響力のある媒体、それが、YouTuber。おもしろおかしく商品紹介をしたり、レビューをするのはOKむしろ見たいし参考にするしいいね押しちゃう!
下の動画なんて現時点で320万回以上の再生数ですもの。昔ヒカキンのどういう所が人気なのか気になってチェックしてたら、あっという間にクセになって今ではチャンネル登録しています。丁寧で優しく平和で笑顔。災害が起きれば支援を自らして周囲にも促し、お金をどーんと使って夢に描くような買い物をする。安心して子供と見られる教育番組要素を感じます。

そんな時代を先読みしていたのが、星新一。
頭をなでられるとコマーシャルソングを歌う少年、あくびをすれば「疲労回復の栄養剤は強力ドミンが一番か……」と言う中年の男、くしゃみを聞くと「風邪にはルキ錠だったな」とつぶやく青年。人々が自分自身を広告媒体として企業に提供していることが当たり前になった未来を描いた作品、『宣伝の時代』(1969年出版『だれかさんの悪夢』収録)。

この作品を考えると、1998年のアメリカ映画『トゥルーマン・ショー』を思い出します。虚構のテレビドラマの世界を本物と信じて生きる主人公の話。この中ではプロダクトプレイスメント(劇中において、役者の小道具としてまたは背景として実在する企業名・商品名を表示させる広告手法)が、現実と虚構との違いに気付く一つの鍵になっていました。『宣伝の時代』はそれが普通の事として描かれていてそこがユーモアと毒を含んでいるんですが、今はもうそれが現実なのではと思わされますよね。

そして、最近の一番の衝撃は、新海誠監督作品の映画『天気の子』
映画の中は、広告&広告&広告!アニメーションなのに実際の商品がごろごろある心地よい違和感で、今までにないアプローチだなぁと思って観ていました。
作品内外での企業とのタイアップ広告展開もこれでもかとしていて、圧巻。良ければまとめ動画で是非チェックしてみて下さい。

アニメとマーケティングに関する記事も参考までに。

この記事の中にこんな一説があります。

>CMを流せばモノが飛ぶように売れていた時代は過去のもの。ネット、ひいてはスマートフォンが日常生活に浸透した現在では、「スマホを操作しながらテレビを観る」「スマホを操作しながら通勤する」などというように“ながら人口”が増加したため、従来の広告論調型のCMでは人々を惹きつけることが難しくなりました。

ラジオは”ながら文化”と親和性が高く、更にラジオCM業界はにわかに熱が高くなってきているという流れがあるというのです。ラジオ放送のネット配信アプリ「radiko(ラジコ)」の調査によると、ラジオ広告の完全聴取率は98%に達するとか。

耳の隙間時間にフィットした音声のみのCM。
EAUにもラジオCMを生業としたスタッフがおりその道三十年以上というAさんに話を聞いたところ、最近の傾向として「王道系の感動ものから外れて、変わった面白さを感じるものが流行っている」とのこと。なるほど。

先日発表された「2019 59th ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS ラジオ&オーディオ広告部門」で「総務大臣賞 / ACCグランプリ」を受賞した、KINCHOのCMがとても面白かったので是非。

 

さて、今回の記事はひとえに「水曜日のじゆうちょう」を宣伝したいという発想からきています(ひいては「EAU」を宣伝したいに繋がるのだけど)。直接的に拡散希望をしても目にも耳にも留まらない。番組SNSをいくつも更新していて思うのは、「番組の本筋だけ伝えてもあまり心惹かれない」ということ。
まずは自分が「個」として認識してもらい「企業臭を消し」興味を引く裏側のことなどを発信する。

というわけで、仕事用個人Twitterアカウントを取得!(これで現在扱っているアカウント14個目……。投稿ミスに気を付けます。)ここからしようと思っている事がいくつかあるので、急がば回れでやっていこうと思います。

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